
RoomClipユーザーの素敵なキッチンを紹介する「憧れのキッチン」連載。
今回は北欧のエッセンスをモダンに取り入れながら、上質にナチュラルな暮らしを楽しむseven.hausさんに、キッチンづくりのこだわりや工夫をお伺いしました。

リノベ建築士、インテリアコーディネーターです。築39年54m2のマンションをセルフデザインリノベーションしました。暮らしを豊かにする、北欧ナチュラルモダンな空間づくりを目指しています。自邸リノベ、インテリアの工夫を発信中!
白でまとめたミニマルなキッチンスペース
seven.hausさん宅のキッチンは、表情豊かな木の風合いが映える白く爽やかな空間です。同時に、どこか親しみやすくあたたかであるのも印象的。キッチンも例外なく、ご自身による設計・デザインなのですよね。特に意識したことやこだわったことがあれば、ぜひ教えてください!

「程よい生活感がある、ミニマルなキッチンスペースを目指して設計しました。キッチン全体は白を基調にまとめ、視線の抜けを意識してカップボードは低めに。家電類も白で統一することで、空間全体に統一感をもたせています。」
2LDKを穏やかに繋ぐ、暮らしの真ん中

広過ぎず、でもコンパクト過ぎないちょうどいいseven.hausさん宅のキッチンは、一部が拓けたペニンシュラ型です。LDKから続く寝室への見通しが良く、キッチン奥の扉からは洋室にもアクセスできます。さりげなく回遊性がある間取りも魅力のひとつ。こうして間取り図を拝見すると、雰囲気や見た目の統一感だけでなく、暮らしやすい機能美までしっかり持ち合わせていることがわかります。どの角度から見ても、リノベのプロの自邸からは学びしかありません!
そしてここからは、そんな見どころ目白押しの中からseven.hausさんに選んでいただいた『とっておき』を3つ紹介していただきます。『シンプルさに個性を光らせるテクニックが知りたい!』『飾らない心地良い美しさを求めたい』と、模索中の方は特に必見です。さっそくチェックしていきましょう。
キーワード1 北欧カフェのような空間



「北欧デザインが好きなので、カップボード上にアイキャッチとしてartekのシェルフを付けました。キッチンツールを飾るように収納することで、カフェっぽい雰囲気に仕上げています。友人が遊びにきたときにコーヒーを淹れていたら『カフェに遊びに来たみたい』と言われました。」
キーワード2 ミニマルなデザインの照明たち


「シンプルな空間だからこそ、選び抜いたデザインのある照明。中央の壁には、まんまるフォルムがアクセントのブラケットライトを採用しました。柔らかな光で周囲をほんのり照らしてくれるこちらは、間接照明としても活躍しています。手元照明には、スマートな見た目と、しっかりとした明るさのバランスを重視して、ダウンスポットを選びました。」
キーワード3 パーツにこだわったキッチン腰壁


「手元が隠れるように、腰壁を立ち上げた設計にしています。笠木カウンターは空間にノイズを与えないよう、薄厚のタモ材を使い、シンプルに仕上げました。目に留まるところなので、フラットなセラミックのトグルスイッチを採用したのもこだわりです。カチッとした音も楽しめます。」
キッチンをもっと素敵にするためのアドバイスがあれば教えてください





「毎日過ごす空間だからこそ、お気に入りのパーツやインテリアを散りばめて、テンションの上がるキッチンスペースにしたいと考えました。好きな空間にいると料理も楽しくなりますよ!」
まとめ: シンプルだからこそ、こだわりが光る

seven.hausさんのつくるキッチンスペースは、飾り過ぎず隠し過ぎない、バランスよく『キッチンらしさ』を見せる空間だと感じます。ポイントとなるのは、基調となる白へのこだわり。全体にまとまりがあればこそ、アクセントとなる北欧のエッセンスも光ります。並べる量、飾り方に力みがないから、こだわりの素材やディテールがもたらす佇まいの良さも光ります。シンプルであたたかく、洗練したキッチンづくりの参考になるのはもちろん、プロならではの知見やセンスに触れることもできますので、ぜひ引き続きseven.hausさんの暮らしづくりに注目してみてください。
seven.hausさんはご紹介した他にもRoomClipに素敵なインテリアを投稿していらっしゃいます。ぜひご覧下さい!