中古住宅を購入し、住まい手のライフスタイルにあった形にガラリと変える「リノベーション」。この連載では「施主目線」に立ち、リノベーションでなければならなかった理由やパートナーを選んだ基準、そしてこだわりポイントを掘り下げます。
今回は東京の中古マンションを2LDKにリノベーションされ、より自分たちらしい暮らしを楽しまれているminさんご夫婦の住まいをご紹介します。リノベーションの魅力や、minさんご夫婦ならではのアイデアやこだわりについて詳しく伺っていきましょう。
今回教えてくれたユーザーさん♪
そもそも家探しをしようと思ったきっかけは何ですか?
「以前の家は夫の職場からは遠く、毎日2時間かけて会社に通ってくれていました。住み始めて2年半が過ぎたころ、長時間通勤に限界を感じた夫がついに音を上げたんです。『次に引っ越す時は家を購入しよう』と決めていたこともあり、夫の職場近くでの家探しが始まりました。」
どうして、リノベーションじゃなければダメだったんですか?
「どうしても自分らしい暮らしがしたいという思いが強くありました。そうすると、よくある『〇LDK』の家は自分たちのライフスタイルには合いづらく、また使いにくいなとも感じていたんです。以前の家も平米数はあっても、中途半端な大きさに部屋が細かく割られていて、中には物置化してしまう部屋もありました。 また、好きでもないビニルクロスやビニル床シートといった安い建材に囲まれて生活することにもずっと疑問を抱いていました。」
リノベーションの情報や依頼先は、どうやって探しましたか?
「リノベーションのセミナーや相談など、4社ほどまわり決めました。物件探しからトータルでお手伝いしていただきたかったので、リノベーション会社に的を絞って探しました。 既にいくつか使いたい建材や仕様が決まっていたので、一番自由度の高い施工を提案してくれたオレンジハウスさんにお願いすることにしました。 初めて相談に伺ったときの感じがとてもよかったので、ほぼ即決です。」
実際にできあがった家を見たときは、どう思いましたか?
「最初にそれまでに集めていた資料のファイルをお渡ししたので、早いうちからやりたいことの共有ができていたと思います。合わせて、プランだけでなく3Dデータを私たちで作成してイメージを共有しました。工事が始まってからは、毎週現場を見に行くようにしていました。そのため、修正もすぐご対応いただけたこともあり、ほぼイメージ通り満足のいく仕上がりになりました。たくさんのわがままに付き合っていただいたこと、感謝しています。」
特に気に入っている場所はどこですか? 5つ教えてください
①程よい抜け感が心地よい、パーテーションも兼ねる造作本棚
「大きな本棚がある家に住みたいと思っていました。 寝室とリビングの間を仕切るように造作の本棚を配置しています。本棚の背板をなくすことで、ちょうど良い抜け感を出せたと思います。 リビングとプライベート空間を、この本棚が緩く区切ってくれるのも気に入っています。」
②ナチュラルに空間に溶け込む、畳の小上がり
「『畳の小上がりが欲しい』という夫の希望で実現しました。 (わたしはまったく欲しくなかった笑) 家全体の雰囲気を壊すことなくうまく溶け込ませるには、どんな配置がベストなのかとても悩んだ場所です。 最終的に、小上がり自体をフローリングで仕上げ、畳は置き畳にすることで、飽きても畳を簡単に外せる今の姿に収まりました。 でき上がってみると居心地良く、実は夫よりもわたしの方が活用しています。笑」
③スマートでスタイリッシュな部屋干しスポット
「共働きのため、部屋の中に洗濯物を干せる場所が欲しいと思っていました。 そこで、リビングの一角を土間にして、バーを取り付けてもらいました。 一部にガラスのパーテーションがあるので、洗濯物が干してあってもあまり気になりません。つけて良かったと思います。」
④お気に入りを組み合わせた、洗面スペース
「カクダイの水栓とTOTOの実験用シンクはセットで使いたいと思っていました。 壁や床のタイルの雰囲気とも相性が良く、満足のいく仕上がりとなりました。」
⑤自然体で暮らせる、オーク材のフローリング
「オーク材の幅広のフローリングは、絶対使いたかった建材の一つです。 表面に加工がしてあるので、裸足で歩くと肌触りが抜群で、とても気持ち良いです。」
リノベーションを振り返ってみて、いかがでしたか?
「自分の理想とする暮らしを実現できて、本当に良かったなと思います。 自分が持っているイメージを他の人にわかりやすく伝えるにはどうしたらいいか、すごく悩みました。 初めは大分予算をオーバーしていたので、予算の調整も大変でした。自分たちで壁の塗装をしたのも良い思い出です。もし、またリノベーションできる機会があるなら、今度は戸建てのリノベーションに挑戦してみたいです。 その時は、もっと余白を残して、自分たちの手で作り上げていくような家づくりがしたいなと思っています。」
お話をお伺いして
「どうしても自分らしい暮らしがしたい」という強い思いからリノベーションを選んだminさん。自分たちにとっての“心地よさ”に丁寧に向き合うことで、家のどこにいても自然体でいられる「エフォートレス」な空間を作り出すことができたのだと思います。集めていた資料を共有するなど、依頼先にイメージを伝えるための工夫をしたことも成功の秘訣でしょう。
抜け感のある本棚や畳の小上がり、オーク材の床や部屋干しのバー、実験用シンクなど、とことん「自分たち仕様」を追求できたのもリノベーションだからこそ。これから家探しを始めるという方は、minさんご夫婦のように、「自分らしさ」「自分たちが心地よいと感じるもの」について、ゆっくりと考えてみてください。それを叶えてくれるのが、リノベーションという選択肢なのかもしれません。
minさんのお住まいについて
- 所在地: 東京都
- 物件種別: マンション
- 建築面積: 80.15㎡
- 間取り: 2LDK
- この家に住む人: 夫婦
- 施工期間: 3ヶ月
- 設計: 施主・株式会社オレンジハウス
minさんはご紹介した他にもRoomClipに素敵なインテリアを投稿していらっしゃいます。ぜひご覧下さい!
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