中古住宅を購入し、住まい手のライフスタイルにあった形にガラリと変える「リノベーション」。この連載では「施主目線」に立ち、リノベーションでなければならなかった理由やパートナーを選んだ基準、そしてこだわりポイントを掘り下げます。
今回は、北海道札幌市にお住まいのmitsさんに、3LDKの中古マンションを4LDKにリノベーションされた経緯や体験談を伺いました。家族それぞれの個室、憧れのインテリアの実現、といった条件を満たす住まいづくりを目指して選んだというリノベーション。いったい、どんなお住まいになったのか見ていきましょう。
今回教えてくれたユーザーさん♪
そもそも家探しをしようと思ったきっかけは何ですか?
「子供たちの成長で家が手狭になってきたこと、また、賃貸では自分の好きなように変えていけない不満があったことが、主な動機です。 家を移そうと思ったきっかけは、子供たちの成長で個室が必要になってきたことと、職場の移動が重なったことでした。上の娘が中学に入る前に……と思いつつ踏み出せずにいたので、職場の移動は良いきっかけになりました。」
どうして、リノベーションじゃなければダメだったんですか?
「昔からインテリアや雑貨が好きで、居心地のよい空間で本を読んだり映画を観たりすることが好きでした。そのため、どうしても壁一面の本棚が欲しいというのが一つ希望として明確にあったんです。オシャレなcafeや映画館に行くのも良いですが、とにかくインドア派なので……(笑) 好きなことを家の中で楽しめるようにしたいと思いました。 他にも、家族それぞれの個室やホームシアター、ビー玉の入った照明……などなど。子供もいて、共働きで仕事をしている今、家族みんながそれぞれ寛げる空間を確保しつつ、自然にリビングに集まって来ることができる、そんな家にしたかったんです。そんな要求をかなえられるのはリノベーションだけだと感じました。」
リノベーションの情報や依頼先は、どうやって探しましたか?
「ネットや雑誌で調べて、なんとなくここが良さそうと思っていた会社が、大好きなインテリアショップの系列会社でした! 家だけでなく、家具もトータルで提案してくれるということで、安心してお任せできました。マンション探しから売買契約までしっかりフォローしていただけたので助かりました。」
実際にできあがった家を見たときは、どう思いましたか?
「工事中もコンセントの位置の確認などで何度か見に行きましたが、できあがってみると思っていた以上に広く感じました。ここにお気に入りの家具や雑貨などを入れられると思うと、本当に嬉しかったです! 今も少しずつお気に入りを増やしていっています。これから、家族のライフスタイルとともに変わっていくのが楽しみです!」
特に気に入っている場所はどこですか? 5つ教えてください
①希望通りの壁一面本棚
「リビングに大きな本棚が欲しくて、あらかじめ下地材を入れていただきました。 壁紙は紺色と決めていて、サンプルを見たときは少し薄いかな?と思いましたが、入ってみるとちょうど良い色合いに仕上がったので気に入っています。」
②個の時間を大切にできる家族分の個室
「狭くても1人ずつのプライベート空間を確保したくて、3LDKのマンションを4LDKにしてもらいました。子供部屋は広く、夫婦の部屋はそれぞれ4.3畳と小さめです。でも、ベッドと本棚を置いても充分な余裕があります。子供も大きくなってきたので、最近は寝る前一人でゆっくり読書するのが楽しみです。」
③ベストサイズの室内窓
「リビング側に隣接した部屋だけ窓がなくなってしまったので、室内窓を作っていただきました。1cm単位でサイズ調節しながら、ベストな形に仕上げてもらえました。」
④映画館気分を味わえる、作り付けのホームシアター
「こちらもあらかじめ希望を出しておいて、ケーブルを通す管を作ってもらいました。後で付けるとなると大変な金額になるので、思い切って付けて良かったです!」
⑤憧れを実現したビー玉入り照明
「本当は床に入れたかったビー玉照明ですが、床を上げなければならないことと、強度の関係で予算が掛かることがわかったため諦めようと思いました。でも、そんなときコーディネーターさんが、『トイレ照明に使ってみては?』と提案してくれたことで、夢を実現することができました。 来客の際も、みなさん『キレイ!』と驚いてくれますし、この灯りにいつも癒されます。」
リノベーションを振り返ってみて、いかがでしたか?
「良かったのは、月々の出費は賃貸の時とほぼ変えずに、お気に入りの空間を手に入れることができたことです。もっとこうしたかった……というのはもちろんあります。でもその分、今後の楽しみも増えました。予算の関係でできないことも多かったですが、大事な所はほぼ叶えていただきました! 壁紙など、ほとんど同一ものにしてしまいましたが、一部屋ごとにこだわっておけば良かったという思い残りはあります。リノベーションを検討されているなら、コーディネーターさんとの話し合いに入る前に、できるだけ細かく自分の中のイメージを固めておくとスムーズに話を進めていくことができますよ。」
お話をお伺いして
夢や憧れをより多く叶えた住まいを実現させるには、施工の自由度や費用面でもリノベーションが最適だったとmitsさんは振り返ります。希望通りの壁一面を使った贅沢な本棚やホームシアター、室内窓といった、住み手の個性にフィットした施工は、やはりリノベーションだからできたことではないでしょうか? そして、そんなリノベーションにより手に入れた家だからこそ、mitsさんの選ぶ知的でモダンな北欧インテリアが、どれもさらりと馴染んでいます。
予算をかければ、賃貸でも戸建てでもできることの可能性はいくらでも広がります。でも、家づくりには大抵「予算」の壁が生じます。希望の予算の中で、より自由に妥協なく希望を実現できるのは、恐らくリノベーションでしょう。また、自分たちで作り上げていく、育てていく、そんな楽しみがひとしおなのも、リノベーションの魅力ではないでしょうか。
mitsさんのお住まいについて
- 所在地: 北海道札幌市
- 物件種別: マンション
- 建築面積: 84平米
- 間取り: 4LDK
- この家に住む人: 夫婦+子供2人
- 施工期間: 約2ヶ月
- 総費用: 1300万円
- 設計: M+(エムプラス)
mitsさんはご紹介した他にもRoomClipに素敵なインテリアを投稿していらっしゃいます。ぜひご覧下さい!
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