RoomClipユーザーの収納に関するtipsを紹介する「収納のコツ」連載。
今回は、すっきりとした北欧シンプルで住まいをコーディネートされているsaori.612さんに、あらゆる無駄をなくしたストレスフリーなキッチン収納のメソッドをお伺いしました。
今回教えてくれたユーザーさん♪

埼玉県在住の会社員です。築30年の賃貸アパートで婚約者と2人暮らしをしています。 収納の少ない賃貸でもすっきりキレイかつ、使い勝手の良いストレスフリーな収納をするのが理想です。 無印良品のアイテムを使った収納が好きです。 少ない物ですっきり暮らすために持ち物は厳選し、本当に必要な物だけを持つようにしています。
ワンアクション・一目瞭然のストレスフリー収納

saori.612さん宅は、実にミニマルで透明感のある北欧モダンとナチュラルが混在した、心地の良い空間です。婚約者の方との2人暮らしとのことですが、基本的に物があまり見当たらず、広々とした開放感に溢れているのが印象的。日用品や雑貨類の収納はどのようにされているのですか?まずは、こだわりや日ごろから意識されていることについて教えてください。

「我が家は古い賃貸のため、備え付けの収納が少ないです。そこで、厳選した物だけを持つようにし、部屋が広く見える工夫をしています。 ワンアクションで物の出し入れができて、誰が見てもどこに何があるか一目で分かる収納を目指しています。」
物を厳選することを意識されることで、そのネックと日常生活をバランスよく調和させているんですね。厳選することで、物の質や物への愛着も増すのではないでしょうか?それが、saori.612さん宅全体に漂う静謐(せいひつ)な品につながっているようにも感じます。同時に、誰にでもわかりやすく・使いやすいワンアクション収納を目指されているとのこと、ここからは特に生活の中ではアクションも物も多くなりがちなキッチン収納にフォーカスして、saori.612さん流に迫っていきます。収納のための無駄な買い足しはしたくない!物を減らそうと思ったら、逆に増えた!なんて収納改革でとん挫した経験のある方も必見のアイデアばかりですので、さっそくチェックしていきましょう。
物も動きも無駄のない、ストレスフリーなキッチン収納のコツ3つ
その1 物の厳選で、無駄なく・わかりやすく・余裕ある収納


「収納スペースがあるとつい物を詰め込みがちです。でも、我が家では『誰が見てもどこに何があるか』が一目で分かるように、厳選した物だけを置くようにしています。 スペースに余裕のある収納を心がけておくことで、物が増えても場所を確保できるため、置き場所に困らずに済みます。 また、物が少ないと管理もしやすくなります。同じ物が複数あるといった、無駄な買い物もなくなります。」
その2 物の形、使用頻度を考えて奥行き・高さも有効活用



「キッチンは使用するアイテムが多く、大きさや形も様々です。限られたスペースを有効活用するためには、奥行きや高さも利用し、使用頻度に合わせて収納を考えるようにしています。 例えば、クッキングスケールや軽量カップ、ピーラーは使用頻度が高いため、扉の裏に吊り下げてすぐに使用できるようにしているんです。アルミホイルやクッキングシートは、私の場合頻繁には使用しないため、シンク下の奥行きを利用し、横にして収納しています。 奥にあると使いにくそうに見えますが、手前に引くだけでさっと取り出すことができるので不便は感じません。立てて収納するよりも浮かせることで、狭いスペースをより広く使うことができます。」
その3 出し入れの基本はワンアクションでスムーズに


「色や形の統一された収納ケースに入れると見た目はキレイですが、扉を開けて引き出しをまた開ける……という動作が、ズボラな私には億劫です。 そのため、なるべく収納ケースや引き出しは使用しないようにしています。また、使用頻度の高い厳選した物だけを置いているため、ホコリも気になりません。 特にキッチンでは、調理がスムーズに行えるように、物の出し入れはワンアクションですむよう意識しています。」
オススメの収納アイテム

鍋やフライパン、食器の収納に使用しています。収納力がUPするだけでなく、透明なので存在感をさほど出さず、見た目にすっきり収納することができるのが魅力です。 また、本を立てたり、机の上のペンや文房具などの細かいアイテム収納に活用できたりもする、多様性も気に入っています。
販売サイトで商品を見る最後に、収納が苦手な方へのアドバイスをいただきました

「まず自分の持ち物を把握するために、不要な物は処分しましょう。 そして、使いにくいな、もっとすっきりさせたいなと感じる場所の収納メソッドをRoomClipで探します。 初めは『素敵だな』と感じた収納アイデアを、そのまま真似っこするのが一番簡単です。 するとだんだん収納のルールが分かってくるので、自分に合った使い勝手の良い収納を考えることができるようになりますよ。 物が少ない方がやりやすいので、なるべく物を増やさないように心がけるのが良いと思います。購入する際は、収納場所を考えてから。 『便利そう・安いから』という理由だけですぐ購入しないように、本当に必要かどうかを考えるのが大切です。ひとつ増えたら、ひとつ捨てることも、時には必要です。」
無駄をなくすということの基本

日々を生きていると、どうしても所有物は増えていってしまいます。それは時に、「いつか使うから」「何かの役に立ちそうだから」そんな漠然とした便利さへの誘惑に導かれてかもしれません。けれども、結果として無駄になった、邪魔になった、そんなこともあるあるです。saori.612さん流の収納メソッドは、そもそも『そんな無駄をなくそう!』と語りかけてきます。本当に必要な物だけにすれば、収納の混雑はなくなり、収納に必要なツールも最小限におさえられます。そして、それにより使用するときの動作も最小限にできるのです。物を買う、最初の行動を見直すことが快適な収納づくりの基本なのかもしれませんね。
特に今回教えていただいたキッチン収納は、多くの主婦(夫)の抱える悩みにスッと寄り添うものばかり。ご自宅のキッチンとご自身の日常の動き、そして物の使用頻度、向き合えば最高で最強に使い勝手の良いスッキリクリーンなキッチンが見えてきそうです。是非、saori.612さんのメソッドやアドバイスを参考に、無駄をなくすの基本から始めてみてはいかがでしょうか。
saori.612さんはご紹介した他にもRoomClipに素敵なインテリアを投稿していらっしゃいます。ぜひご覧下さい!