古くは病院で薬品や医療器具を収納するために使われていたドクターキャビネットは、ドイツ語のケビントや日本語の医療棚などいくつもの呼び方があります。今回は、ヴィンテージな風格があるものや、レトロモダンなデザインのものなど、置いておくだけでも絵になるドクターキャビネットの使い方をご紹介していきましょう。
ドクターキャビネットのさまざまなデザイン
アンティークやヴィンテージのドクターキャビネットは、木とガラスを素材にしたものが主流です。病院で使われていたことから、清潔感のある白が多いのですが、中には淡いブルーやミントにペイントされたものもあります。素材や色によって印象も変わりますね。ここでは、いろいろなドクターキャビネットをご覧ください。
オーソドックスなドクターキャビネット
まずはじめにご紹介したいのは、オーソドックスなタイプのドクターキャビネットです。mari919さんのドクターキャビネットは、四面がガラス張りになっている両開きタイプで、ガラス部分の下にも収納があります。ペイントに合わせた白いフラワーベースに入れたグリーンが、アクセントになっていますね。
シャビーシックなブルーのペイント
オーストラリアにお住いのseiko5kidsさんは、地元のショップでこちらのドクターキャビネットを購入されたそうです。シャビーシックなブルーのペイントが、魅力的ですね。キャビネットの周りに置いたチェアのクッションやバスケットにもブルーをリピートして、印象的なコーナーを演出しています。
シャープでクール、スタイリッシュな金属製
nekkaryさんの金属製ドクターキャビネットは、独特のスタイリッシュな雰囲気がありますね。nekkaryさんは一人暮らしをされているということで、食器だけでなく、料理本や漫画も収納されているようです。下段は開き戸のついた収納になっているので、見せたくないものはこちらに入れておくことができますね。
収納力のある食器棚としてドクターキャビネットを使う
薬品や医療器具を収納するために使われていたドクターキャビネットには、収納力があります。プレートやグラス類をたくさん入れても、ガラスの棚が圧迫感を軽くしてくれます。余白を活かして見せる収納を楽しむこともできるでしょう。ここでは、ドクターキャビネットを食器棚として活用しているアイデアをご紹介していきます。
20年使い続けてきたドクターキャビネット
Rabbitさんは、20年前に購入されたドクターキャビネットを丁寧に使い続けています。長い間修理を重ねて愛用してきたものの、ねじ穴が緩んでしまったそうです。そこで、現在はご覧のようにドアを外して食器棚として活用されています。本当に大切に使い続けていることが伝わってくる素晴らしいアイデアですね。
ホワイト×グレーでまとめたキッチンに
グレーの壁にホワイトの家具が整然と並んでいるreireiさんのキッチンには、浅い引き出しのついたタイプのドクターキャビネットが置かれています。冷蔵庫のお隣に置かれていますがバランスも良く、ほかの家具との調和も取れていますね。シャンデリアやグレモン錠などフレンチアンティークともなじんでいます。
お茶周りのアイテムをまとめて収納して
mamezoさんのキッチンダイニングには、大型のドクターキャビネットが置かれています。横幅もあるデザインなので、収納力もありそうですね。中には、ティーカップやポットなどお茶周りのアイテムが収納されています。ずらりと並んだ白のホーローキャニスターとともに、ヴィンテージな雰囲気を演出してくれますね。
ドクターキャビネットに好きなものを飾って飾り棚に
続いてご紹介するドクターキャビネットの使い方は、飾り棚として使うアイデアです。正面と左右の3面、あるいは背板部分を含めた4面がガラスになっているドクターキャビネットは、飾っているものがよく見えるので、並べ方にもこだわってみたくなりますね。キャビネットの上もディスプレイスペースとして活用できますよ。
リビングに置く厚みのないキャビネット
nahhoさんは、リビングの一画にドクターキャビネットを設置しています。全体的に厚みのないスリムなデザインですから、コンパクトなスペースにもおすすめです。nahhoさんのドクターキャビネットは、ガラス戸部分の下に浅い引き出しがついていて、さらに脚部に棚板があるので収納力もありそうですね。
ヴィンテージアイテムを見せる収納で
happy_bridgeさんは、カメラやスケール、ボトルやランプなど、ヴィンテージ感のあるアイテムをドクターキャビネットにディスプレイしています。トータルコーディネートのセンスは、お手本にしたくなりますね。キャビネットの下に置かれた球根用の箱は、愛犬のベッドにもなるそうです。
玄関に作ったディスプレイコーナー
ficaさんは玄関にドクターキャビネットを置いています。お客様も目にする場所なので、ディスプレイするアイテムのチョイスや並べ方にも工夫をされていますね。段ごとに色味を揃えているので、まとまりが感じられるのではないでしょうか。上部と下段にはバスケットやトランクを置いて、全体のバランスをとっています。
いろいろな場所で活躍する収納棚として使う
最後にご紹介するドクターキャビネットの使い方は、家の中のさまざまな場所で収納棚として活用する方法です。収納棚と言っても、やはり見せる収納を意識することがポイントになりますね。ガラス戸部分が大きく、収納したアイテムがよく見えるので、バランスや並べ方に工夫をしてみるといいでしょう。
木製のドクターキャビネットをバスルームに
TomokiYamaguchiさんは、木の色をそのまま活かした明るいブラウンのドクターキャビネットをバスルームに設置しています。造作洗面台やミラーのフレームにも、同じトーンの木材が使われているので、トータルコーディネートが完璧です。キャビネットには、タオルをサイズ別に美しく収納しているようですね。
アクセサリーを取り出しやすく見せる収納に
Yuahomeさんは、ベッドルームにドクターキャビネットを置いているそうです。中には、アクセサリーをきれいに並べてディスプレイ収納を楽しんでいます。アクセサリー類は見せる収納にすると、出し入れがしやすく選びやすくなりますね。ほかに、ヴィンテージのカメラやレザーアイテムもショップ風に飾っています。
ブラックペイントのキャビネットに骨董を
こちらは、koharubiyoriさんのご主人が管理しているドクターキャビネットです。ブラックにペイントされたスタイリッシュなキャビネットには、染め付けやガラスの器などの骨董が収納されています。和のアイテムと洋のアイテムがバランスよくミックスされ、センス抜群のコーナーになっていますね。
置くだけで絵になるドクターキャビネットを、素敵に活用されているアイデアをご紹介しました。ガラスが多く使われているので、見せる収納がおすすめです。ディスプレイするアイテムのチョイスや、並べ方を工夫して美しい収納を楽しんでみませんか?
RoomClipには、インテリア上級者が投稿した「ドクターキャビネット」のオシャレでリアルなインテリア実例写真がたくさんあります。ぜひ参考にしてみてくださいね!