RoomClipユーザーの素敵なキッチンを紹介する「憧れのキッチン」連載。
今回は、シンプルでありながらもきちんと『個性』という魅力が息づく住まいづくりを楽しまれているminminさんの、心地よくコーディネートされたキッチンをご紹介します。
心地よく機能的な、家族が集まるシンプル空間
シンプルで落ち着いた雰囲気が漂う空間……それがminminさん宅のキッチンから受ける第一印象です。主役級のダイニングテーブルを中心に、色味、材質、アイテムがバランスよくコーディネートされていて、とても居心地が良さそう。物や生活感は決して多くはありませんが、不思議と空間の醸し出す魅力に引き込まれてしまいます。まずは、キッチンに対するminminさんなりのこだわりについて伺ってみましょう。
「スッキリとしたシンプルなキッチンづくりを目指しているんです。最低限の物しか置かないことで掃除もしやすくなり、調理スペースも広がって作業効率もよく出来たと思います。また動線を考えた上で、アイランドスタイルを選びました。動線はもちろん◎ですが、どこからでもキッチンにアクセスできるためか自然と家族が集まる場所になりました。」
インテリアのように空間に溶け込む、アイランドキッチン
minminさん宅のLDKは、丸く個性的で、空間を象徴するダイニングテーブルを中心に展開する、L字型の間取りです。動線の良いアイランドキッチンが、まるでインテリアのように馴染んでいるのも印象的。どのようにして、キッチンの生活感を抑え、空間に馴染ませているのでしょうか?気になりますね。早速、minminさんのキッチンの魅力に迫っていきましょう。
キーワード1 デザイン性の高い暮らしのアイテム
「キッチンに置く大き目の生活家電やアイテムは、機能性も大切にしていますが、デザインにもこだわって選びました。特に、インテリアや雑貨に合わせて選んだアマダナのウォーターサーバーはお気に入りです。
温かいお茶やコーヒーをいつでも楽しめるように、ミルクフォーマーとエスプレッソマシンを横に置いています。ちなみに、コーヒーカプセルなどは容器にもこだわり、あえて見せる収納にしているんです。
反対の冷蔵庫側にもお気に入りの、バイタミックスのミキサーとフレーバーシロップをならべてカフェ風に。
フラペチーノもすぐに作れるんですよ♪
ここには他に、炊飯器代わりの鍋、デザインが変わっていて気に入っている紅茶ポットもなども置いています。」
キーワード2 ナチュラルで落ち着いたトーンのカラーコーディネート
「ベースとなる床や大き目の家具のカラーは落ち着いたブラウンでまとめ、明るさを出すように次いで大きな面積を取るキッチン本体はホワイトを選びました。そこに観葉植物のグリーンやアクセントカラーを少しずつ加え、色数を程よく抑えたナチュラルなカラーコーディネートを心がけています。」
キーワード3 空間にフィットした大き目のカップボード
「オーブンレンジを表に出したくないという思いが強く、ビルトインできるカップボードをオーダーメイドしました。より空間としてまとまり出るよう、オーブンレンジは冷蔵庫の雰囲気に合わせて探したりもしたんですよ。 ただし、コストを抑えるため、カップボードの設置や組み立ては全て自分で行ったんです……。オーブンレンジを組み込むのには重さもあり四苦八苦させられました(笑) 」
なるほど、デザイン性の高い暮らしのアイテムや、大きな家電をカップボードに組み込むといった工夫があるから、キッチン全体に生活感がにじまずスッキリとまとまっているんですね。落ち着いた雰囲気のカラーコーディネートも、空間の心地よさを演出するのには欠かせません。ここからは更に、minminさん流のシンプルでも個性を楽しむキッチン作りのコツについて詳しくお伺いしていきたいと思います。スッキリシンプルには憧れるけど、無難になるのはちょっと……という方にもオススメのアイデアばかりですので是非、参考にしてみてください。
シンプルでも個性を忘れないキッチンを作る3つのコツ
その1 主役を決め、主役に合わせる
「色々な人に順序が違うと言われましたが(笑) うちの場合、ダイニングテーブルを一番最初に購入し、それを中心にキッチンの形やカラーを決めています。そして最後に、ダイニングテーブルと同じ材質のベンチやカップボードを合わせたんです。 ダイニングテーブルは、家具のなかでも大きく存在感のあるものなので特に拘りました。主役を決めて、それに合わせて空間をコーディネートしていくことで、全体に繋がりや統一感がうまれ落ち着いた雰囲気に仕上げられると思います。」
その2 ペンダントライトで個性のアクセントをプラス
「キッチン全体をシンプルにした分、ペンダントライトはアクセント効果のある個性的なデザインのものを選びました。 カラーは壁掛け時計と同じコッパー(銅)にし、目線が高い位置にも統一感が出るように工夫しています。」
その3 家具の高さを揃えて視界をオープンにする
「圧迫感のでやすい、吊り下げ収納などは造りませんでした。 また、キッチンとカップボードの高さを合わせて、より視界をフラットにオープンに確保できるよう設計してもらいました。 ダイニングの椅子も、テーブルより椅子の高さが出ないようなものを選び、少しでも空間に凸凹がないスッキリとしたイメージになるように心掛けています」
最後にキッチンをもっと素敵にするためのアドバイスをいただきました
「家づくりをするにあたり素敵なキッチンの写真を沢山見すぎてしまい……どれもこれも全部やりたくなってしまって迷走したことがありました(笑) 効率を優先させるのか、雑貨などの装飾を優先させるのか……などこだわる部分でキッチンづくりは大きく変わってくると思います。 うちは『片付けしやすく、楽に掃除ができること』を優先させたかったので、とにかく物を置かず『シンプル』を目指しました! まず優先順位をつけてみてください。そうすることで自分が目指すキッチンが見えてくると思いますよ。」
まとめ: シンプルでも、こだわり一つで自分らしいキッチンは楽しめる
ミニマルに、シンプルに……とキッチン作りを追求していくと、無難で味気ない空間になってしまうことはよくあるのではないでしょうか?今回ご紹介したminminさんは、そんなシンプルキッチンの落とし穴を見事にカバーされています。主役級のとっておきにあらゆるものをシフトさせてみること。ミニマルにするなら、するなりに必要なものにとことんこだわってみること。そんな工夫がminminさん流のキッチン作りのポイントです。シンプルだからこそ、一つ『これだけは!』という強いこだわりを押し出すことで、自分らしいキッチンを作ることができるんですね。また、家具の高さや落ち着いたトーンのカラーコーディネートなど、視界をスッキリさせるためのアイデアもとても参考になります。
生活感を感じさせない、ミニマルで洗練された空間づくりを楽しみたい……そんな風にお考えの方は、是非今回教えていただいたコツやアドバイスを参考にしてみてください。
minminさんはご紹介した他にもRoomClipに素敵なインテリアを投稿していらっしゃいます。ぜひご覧下さい!