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先日、夜勤明けの電車での帰宅途中に居合わせた。30代前後の子連れのママさん集団が子どもよりうるさかった。A「えー？ブログやってるのー？？見たい見たい！」B「ブログじゃない日記！」A「どんなこと書いてるのー？わたしもブログやろっかな〜」B「だからブログじゃないって！日記！料理のこととか書いてるの！」A「ブログと日記どう違うの？同じでしょ？」B「ブログはブログ！日記は日記！」A「えー、日記を英語にしたらブログじゃないの？」B「違う！日記の方がレベルが高いの！」という、どうでもいい会話を永遠と聞かされてた。散々言い合った後で、それまで黙って子どもをあやしてた3人目のママさんが、C「“読まれない前提”の日記に対して、“読まれることを前提”にしているものがブログ。ちなみにBさんのやってるのはブログで、Aさんが言ってた、日記の英語はダイアリーよ。」と、子どもに対する姿勢と同じように、丁寧に教えていた。Aさんは尊敬の顔、Bさんはプライドが邪魔してる顔をしていた。僕は、知ってるなら早く止めてほしかった。と思った。
「あなた、妄想で料理した気になってるけど、悲しくないの？結婚の予行演習のつもりなら、残念な人ね、としか言いようがないわ。」“残念な人ね”の言い方が、抑揚が無さ過ぎて、いつもより冷めているように思えた。それは、底冷えのする真冬の寒さの中で、シンクに溜まった洗い物をする種類の冷たさだった。「そういう訳ではないんだけどな。ただ、まあ料理が作れるにこしたことはないとは思うけどね。大丈夫だよ。もし結婚したとしても、君たち優先なのは間違いないよ。それに、特にそんな予定もないしね。」「そういうことを言ってるんじゃないわよ。」と、彼女(猫)は、コンビニのゴミ箱を見るような目で僕を見て、フンっと言ってコタツの中に入って行った。年頃の女の子はどうも難しいな、と思った。彼(猫)はというと、いつの間につけたのか、テレビのユミパンに見入っている。面白いのだろうか。僕も少し彼(猫)の隣りで、そのテレビを観てみたが、さっぱりよくわからないので、Macの電源を立ち上げた。テレビというのは、大体いつもよくわからないものだ。民放なんて丸めて屑かごにポイっとしても、恐らく誰も困らないんじゃないかなと思う。最初は戸惑うだろうけど、そのうち諦めて、皆YouTubeを観そうだ。ニュースや天気予報は携帯電話で事足りる。「面白いですよ！テレビ！あと、モンプチが好きです！結婚してもモンプチくれますか？」問題がすり替わっているようで、最初の話を踏襲している彼(猫)は、彼(猫)なりに、考えているな。と僕は妙に感心した。そして僕は、Macに向かってこの話を書き上げた。
設置★ゆぴのこさんの素敵な作品が届きました！大きなしかさんは、裏に接着芯張り付けました。パパのGショックの収納とインターネットのルーターなどを収納して、コード類は元のボードとの間を通してます。まだ、素敵な作品あるので、ゆっくり飾ろうと思います。
少し遅くなってしまった。朝よりかは幾分マシではあるが、やはり夜も寒く感じる。いや、実際寒いのだろう。足早に歩く通行人の顔も、サヨナラ負けしたスワローズファンのように険しい。そういえば今朝方彼(猫)が「黒缶♫黒缶♫黒缶気まグルメ〜スリ〜スタァ〜♫」とループして歌っていたが、買ってこいということだろうか。しかし、15秒ほど悩んだがそのまま帰ることにした。iPhoneからはイヤホンを通して『ホワイル•マイ•ジェントリー•ウィープス』が流れている。僕は、エリック•クラプトンのことを思い、ジョージ•ハリスンのことを考えた。彼らも複雑な関係だ。そして、ジョン•レノンを思い出し、彼の使っていた、“エピフォン•カジノ”を連想した。曲は、『ハピネス•イズ•ア•ウォーム•ガン』に切り替わっていた。
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