先日、珍しくテレビをぼーっと観ていると、釣ったばかりの魚を解体し、そのまま醤油につけ、お刺身を美味しそうに食べる番組が放送されていた。僕はとても嫌な予感がして、そっと彼(猫)の方に目を向けた。案の定、「すみません。お刺身というのを、わたしも食してみたいのですが。」とでも言いた気な(実際に恐らく言っている)、キラキラとした眼差しで、彼(猫)は僕の方を見つめていた。黒い猫特有の、どこかの探検家の欲望を刺激させるような、どこまでも澄んだ、金色のあの目だ。僕は、"猫がお刺身を食すにあたっての注意点や、危険性"。を、7個ほど咄嗟に思いついたが、「あら、あなたにそんな甲斐性があるのかしら?」(これは間違いなく言ってた)。という彼女(猫)の言葉に遮られてしまった。確かにここ数ヶ月僕でさえ食べていない。やれやれ…。と溜息をつきながら、そのときの僕は、モンプチの蓋を開けるしかなかった。
先日、珍しくテレビをぼーっと観ていると、釣ったばかりの魚を解体し、そのまま醤油につけ、お刺身を美味しそうに食べる番組が放送されていた。僕はとても嫌な予感がして、そっと彼(猫)の方に目を向けた。案の定、「すみません。お刺身というのを、わたしも食してみたいのですが。」とでも言いた気な(実際に恐らく言っている)、キラキラとした眼差しで、彼(猫)は僕の方を見つめていた。黒い猫特有の、どこかの探検家の欲望を刺激させるような、どこまでも澄んだ、金色のあの目だ。僕は、"猫がお刺身を食すにあたっての注意点や、危険性"。を、7個ほど咄嗟に思いついたが、「あら、あなたにそんな甲斐性があるのかしら?」(これは間違いなく言ってた)。という彼女(猫)の言葉に遮られてしまった。確かにここ数ヶ月僕でさえ食べていない。やれやれ…。と溜息をつきながら、そのときの僕は、モンプチの蓋を開けるしかなかった。